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ステラのまほう、すたーみゅーじっく論【きらら Advent Calendar 2021】

この記事はきららアドベントカレンダー2021 17日目の記事になっているはずです。

adventar.org

 

明日、きららMAX22年2月号が発売予定です。同時に、ステラのまほうの連載の歴史に終止符が打たれることとなります。

最終10巻の書影も公開されてました。

後ろのテルさんだぁ~れ?

 

ステラのまほうきっかけできららの沼にそのままズブズブ嵌っていった自分としては、どうしても見逃すことができません。というわけで、このタイミングで記事を投げてみます。

(本当は雑誌発売日を狙ってみましたが、繰上りの仕方を見誤りました。
 明日もっとふさわしい人が入ってくれたのでそっちをお楽しみに
 って言ってたら来てましたね)

ametie.blog.fc2.com

 

 

今回は、ステラのまほうに関係する音楽について、ちょっと深堀してみようと思います。

 

ステラのまほうと音楽の話、と言われてもそこそこ思いついてしまうもですが、今回はちょっと範囲を絞って書いてみます。

それは、ステラのまほうゲーム音楽です!

 

……あれ?どこにそんなゲーム有ったっけ?

みんな大好きドキドキ★ビジュアル ドットコム!!こときららWeb

www.dokidokivisual.com

の、どこのリンクから飛べるかすらもはや分からないところにあるステラのまほう(コミックス)公式サイト

www.dokidokivisual.com

の下の方、こんな感じのページから、3本ものゲームがDLできます。遠いっ!

www.dokidokivisual.com

www.dokidokivisual.com

それぞれ2014・15年のエープリルフール、2016年のステまアニメ化の際に制作されたゲームとなっています。

元々はもはや時代にそぐわずFLASHゲームでしたが、今はPC上で動作するように移植され、
当時のままに、すたーちぇいさーはさらに進化した状態で楽しむことができます。

 

さて、これらのゲームは何といっても無料のミニゲームと思えぬレベルのBGMが、その特徴の1つとなっています。

作曲者がginkiha氏、colate氏、沙野カモメ氏、Feryquitous氏、黒魔氏……いやこれ本当に無料のブラウザゲームか?

(どんぐらいすごい作曲者揃いなのかは調べてください。そっちのほうが早いです)

 

これらの音楽、実は第3作すたーらいなーのゲーム進度によって、ジュークボックスモードで聞きまくることができます。
スタンドアローン移行で聞けなくなっちゃった方も、ブラウザ版のセーブデータが残っていれば復元できるかもしれないので試してみては?(無かったら諦めて攻略しまくりましょう)

 

さて本編です。
これらの曲についてやっと存分に語っていきたいと思います。

 

 

すたーちぇいさー!
2014エープリルフール企画

 

画面から落下してくる星を集めていくゲーム。

爆弾に当たらないように、しかしなるべく高い位置(or地面スレスレ)で星を集めていくことが目的のゲームです。
時に魔剤や寝袋といったアイテムも活用しつつ、徹夜から朝の入稿に間に合わせることはできるのか……?という感じのストーリーです。少なくとも健康的ではないです。

 

さて、このゲームにはginkiha氏作曲の2曲が使われています。

 

やはり特筆すべきはメインゲーム曲でしょう。

アートコアで見事にこのゲームの背景であるアクティブな夜とマッチングしているこの曲は、この後の2作の曲の基礎を築いたと言っても過言ではないでしょう。

永遠に聞いていられるような心地よさを含めて、このゲームの緊張感と対比するような、しかし同時に融和も果たしている曲の役割は絶大です。

 

ちなみにこの曲ですがSoundCloudで無料で聞くことができます。諸々の作業向けBGMにもいかがでしょう?

soundcloud.com

さらにロングバージョンが下記アルバムに収録されているので、気に入った方はDLで購入してみるのもアリでは?(ダイレクトマーケティング)

ginkiha.bandcamp.com

 

もう1曲はその前に流れるオープニング画面曲となります。

打って変わってピアノを主軸とした大人しめの曲になっており、静寂な夜を示しているように思えます。
この後のゲーム本体への転換への期待を思わせてくれるものです。

 

すたーしゅーたー!
2015エープリルフール企画

 

シューティングゲームとなっており、たまちゃんの夢の中で繰り広げられるSNS部員たちの奇行攻撃に耐えながらステージを攻略していくゲームとなっています。

魔剤を使って装備を増やすか残機を増やすかの判断が一つの重要な攻略要素になってきます。いや魔剤に頼りすぎでは?

 

こちらのオープニング曲は前作と同様にGinkiha氏が担当しています。

進行は前作と変わらないのですが、打って変わってポップな感じの曲調になっています。
実はイラストの雰囲気もそれぞれで変わっているので、それにマッチさせてきているようにも思えます。

 

Stage1道中も同様にginkiha氏担当。こちらは雰囲気は前作に似ている曲調になっているのですが、5拍子となり始まりを思わせる落ち着いた進行で新鮮な雰囲気で感じられるBGMは、前作からの継承と刷新の始まりという両面を打ち出している曲であるように思えます。

また、同じくginkiha氏が作曲しているStage2道中は更に静けさが増している落ち着いた曲となっていますが、特に注目したいのはその中でのフレーズ。
こっそりと前作すたーちぇいさーのオープニング曲と同じフレーズが活用されており、雰囲気が全く異なりながらも共通点を見出せるような作りになっているのではないでしょうか。

 

Stage3道中の曲はテンポは引続き落ち着きながらも、こんどはポップな雰囲気の曲。colate氏作曲のこの曲は、しっかりパーカスの効いたメインフレーズまで4つ打ちメインの曲で、シンプルながらもゲーム中盤の反歌を楽しめる曲となっています。

 

ちなみにStage1・3、それにすたーらいなーのメインBGMはステラのまほうTVアニメ放映時のきららMAX雑誌CMのBGMにも使われています。
どうやらゲーム利用に加えて別途CM仕様でも許諾を得たという話らしいです。

普段だとテーマ曲か全く関係ない曲が使われているこの手のCMとしては、粋な計らいにも思えます。

www.youtube.com

ところで5年前のこのCM、紹介作品がごちうさとこみが以外全部完結してるんですが

 

Stage1~3のボスはginkiha氏が担当した共通のボス曲。電子音と16分音符を多用してボスが立ち向かっているという雰囲気を出しているように思えます。上がりの進行多めでぜひ倒してしまおう!という気にさせてくれるようです。

 

打って変わってボス前の緊張した雰囲気を出してくるStage4道中BGMは沙野カモメ氏作曲。ピアノを主体とした特徴的な導入に低音重視の進行は、ラスボス前の緊張感をしっかりと醸し出しています。特殊な攻略法のいる敵など、ステージ効果も相まってこのステージの難易度の高さを物語っています。

 

ラストステージとなるStage4ボス曲はFeryquitous氏の曲。ラスボスとしての威厳をとにかく発揮している曲となっています。攻略の難しさを表しているかのように、そのボスの存在感を限りなく強く打ち出しているものとなっています。個人的には途中で進行変わったところからがすごく好みです。はーちゃん!

 

Stage EX道中曲はginkiha氏の曲。外伝ステージらしい独特の曲の進行、特に中盤で一気に雰囲気が変わる部分は圧巻です。ただこの中にもすたーちぇいさーから伝わる遺伝子は生きているようで、緊張感を持たせつつ延長線のムードを盛り上げてくれる曲になっています。

 

Stage EXボスに登場するのはとんでもなくカオスな見た目をしたあいつ。それに合わせたかのように沙野カモメ氏作曲のBGMも目まぐるしい変化持たせている曲となっています。キャラから曲までとにかくカオスと言えますが、何ループしても飽きの来ない構成で、永遠のように長く感じるEXボスとの戦いに更に熱を持たせてくれています。

 

 

すたーらいなー!
2016TVアニメ開始記念企画

 

第3作はパズル系ゲーム。CDの木の枯渇により新作が作れなくなりそうなSNS部員たちが、願掛けのためにお地蔵様に祈りに冒険に向かったというストーリーです。いやそこはプレス業者が何とかして。

公開は2016年でしたが、この時点ではPhase2までのみの公開となっており、その後ステージ追加の形でPhase3,4が新規に公開され、最終完成まで約2年が掛かったゲームとなっています。(そういえば本編の背景ネタで「らいなー新ステージまだ?」とか自虐していた覚えが)

 

OP曲は沙野カモメ氏が担当。すたーしゅーたーのOP曲のようにハイテンポでゲームの始まりの高揚感を更に増してくれています。短いループ前提の曲とすることで、気付いたらいつまでも聞いていられるような曲になっています。

 

Phase1のステージ曲も引き続き沙野カモメ氏が担当。OPほどのポップさではありませんが、最初のステージであることも相まって楽しさを押し出した曲になっています。また、途中からはオープニングと同じフレーズが使われており、全く同じ進行でありながら違う曲調になっている面白さも見い出せるかもしれません。

 

Phase2はginkiha氏の作曲。フレーズはすたーしゅーたーのBGMにかなり似たものとなっていますが、珍しく和の雰囲気が全面に出ています。ただ和にするというのみではなく、Phase2の背景にも合わさっているように感じられ、ポップさもしっかり残しつつ、独特な世界を作り出しています。

 

EXステージはcolate氏の曲。通常ステージとは一線を画した箇所を体現するかのように、電子音を多用した大変賑やかな曲になっています。かと言って常にテンポMAXというわけでもなく、その緩急の付け方は想像以上に大きくも自然なものとなっています。

 

公開後初の追加エリアとなったPhase3。あやめが登場し、磁力ブロックも出現し始めるこのエリアは、黒魔氏のBGM。どうやらカービィシリーズの曲をイメージしたということらしく(出典どこだっけ)、ポップな曲調が特徴となっています。

個人的にはここまで紹介してきた中でもトップレベルに好きな曲です。

ちなみに本ゲームがスタンドアローン版になって、ブラウザFlash版の時とはちょっとアレンジが変わっているらしいです。
特にAメロはメインの進行が1オクターブ上がっているので気づいた人も多いかも?自分は正直ブラウザバージョンの頃の方がAメロからサビに向かって段々と盛り上がっていく感が強くするので凄く好み

こちらの曲はストアの曲のアレンジ違いともなっています。同じようなフレーズが多くありながら、片やポップなステージ曲、もう一方は落ち着いた感じの間奏曲……なかなか面白い構成だと思いませんか?

 

最終エリアとなるPhase4。歌夜が登場するこのエリアは電撃やらワープやら、これ本当にお地蔵様にお祈りする道中……?といった感じのステージになりますが、Feryquitous氏作曲のBGMはそんな不穏な感じを加速度的に押し上げてくれています。曲に合わせて頭を振りまくる歌夜さんにもぜひご注目です。

 

さらに幻の最終ステージを出現させると、そこで流れる曲は……?

まさかの曲が流れ始めますが、ここはネタバレ防止のため実際はその目で確かめてみてください。ちなみに自分は全く出現させられなかったですがYoutubeでの公式配信で聞いてます。

 

 

 ということで、今回はステラのまほうミニゲームBGMの魅力について存分に語ってみました。想像以上に豪華で、且つ全ての曲が楽しいということが伝わってればいいな〜と。

ステラのまほうの連載は終わってしまいますが、いつまでもみんなの心にSNS部がいますように!という願いを込め、締めとさせていただきます。

まあ修羅場は嫌だけどね。